Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Flash Player」に深刻な脆弱性 - 72時間以内に修正版適用を

Adobe Systemsは、深刻な脆弱性に対応した「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートを公開した。「Windows」や「Mac OS X」において、72時間以内の適用を推奨している。

20140910_as_001.jpg
「Adobe Flash Player」の脆弱性12件を修正

今回のアップデートは、12件の脆弱性を解消したプログラム。脆弱性を悪用された場合、システムの制御を奪われる可能性があり、同社では最新版へのアップデートを呼びかけている。

具体的には、「CVE-2014-0547」をはじめとするメモリ破壊の脆弱性6件や、メモリ解放処理に問題があり、リモートでコードが実行されるおそれがあるいわゆる「use-after-free」の脆弱性「CVE-2014-0553」に対応。

さらにヒープオーバーフローやセキュリティ機能がバイパスされる脆弱性を解決した。今回の修正には、「CVE-2014-0548」「CVE-2014-0554」など、バグハンターとして活躍するMasato Kinugawa氏からの報告も含まれる。

同社は、「Windows」および「Mac OS X」向けに脆弱性を解消した「同15.0.0.152」を公開。また最新版へアップデートできないユーザーに「同13.0.0.244」を用意しているほか、「Linux」向けに「同11.2.202.406」を提供する。

さらに「Chrome」や「Internet Explorer」に同梱されているプログラムについては、各ソフトのアップデートを通じて、「同 15.0.0.152」を提供。「Adobe AIR SDK」に関しても「同15.0.0.249」をリリースし、Android端末向けには「同15.0.0.252」を展開する。

適用優先度は、「Windows」や「Mac OS X」、ブラウザの同梱版については3段階中もっとも高い「1」にレーティングしており、72時間以内のアップデートを推奨。「Linux」や「Adobe AIR」については3段階中もっとも低い「3」に設定している。

(Security NEXT - 2014/09/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性