Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

偽「Flash Player」更新サイトへの誘導、国内から1万7000件超

広告によって表示された警告画面では、ページの閲覧にあたりアップデートが必要だと見せかけ、誘導先の偽サイトで「Adobe Flash Player」のインストーラに見せかけてマルウェアを配布していた。

これまでもシマンテックが、マルウェアによって「GUID」「ハードディスクのシリアル番号」「MACアドレス」などを窃取ことを明らかにしているが、トレンドマイクロの調査では、アドウェア「DOWNWARE」の亜種が配布されていたという。

「DOWNWARE」は、インストールした台数に応じて支払われるアフィリエイト報酬(PPI)を獲得するために活動するマルウェアで、実行すると、Flash Playerではなく「FLV Player」のインストール画面を表示するという。

またファイルのデジタル署名はAdobeのものではなく、PPIのインストーラなどを提供している会社のものだった。

アドウェアは実行された時点でMACアドレスなど感染PCの情報を外部に送信するが、今回の攻撃に関しては、クレジットカードなどの重要情報を送信する活動は確認されなかったという。

また同様の手口が、2014年1月から2月にかけて北米やオーストラリアでも確認されており、国内にも拡大したかたちだ。「Internet Explorer」や「Java」偽装する手口もあるとして、同社では注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/06/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

公式Xアカウントが乗っ取り被害 - メガネの愛眼
求職情報サイトで遠隔操作やデータ取得の形跡 - 日刊工業新聞
神戸市、個人情報の不正操作で職員処分 - 保険料増額の通知から発覚
サイトに不正アクセス、テスト環境でPW窃取される - 日水コン
福井県の味噌蔵通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出のおそれ
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
サイト改ざんで別サイトへ誘導 - 聖マリアンナ医科大東横病院
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
学生服通販サイトの旧サイトに不正アクセス - クレカ情報流出の可能性
発覚2カ月前にもマルウェア実行の痕跡、情報流出は否定 - こころネット