Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Android端末のファイルを暗号化 - 本格的なランサムウェアが登場

スマートフォン利用者の意図に反してファイルを暗号化し、金銭を要求するランサムウェア「Android.Simplocker」が確認された。セキュリティベンダーが注意を呼びかけている。

問題のランサムウェアは、Android端末上で動作する不正アプリ。SDメモリカード上に保存されたファイルを暗号化して利用できなくし、復号化を交換条件に金銭を要求する。6月初旬にESETが発見した。

ESETによれば、これまでもAndroid端末においてスクリーンロックを行い、金銭を脅し取ろうとする不正アプリが確認されているが、Androidにおいて実際にファイルを暗号化するランサムウェアは、「Android.Simplocker」がはじめてだという。

アプリを起動すると、児童ポルノを閲覧したなどとしてデバイスをロック。支払後24時間以内に解除するなどとして金銭を支払うようロシア語で要求しつつ、暗号化する。さらにTor上で稼働するコマンド&コントロールサーバへ接続し、端末の識別情報などを送付するという。

またシマンテックによれば、「Android.Simplocker」は、Google Playを装った偽サイトで正規アプリを装い配布されているという。

誤ってランサムウェアをインストールしてしまうとアラートが表示され、操作ができなくなる。暗号化されてしまうファイルを減らすため、すぐに電源を切り、端末をセーフモードで起動して不正アプリを削除する必要があると指摘。セーフモードで起動できない端末については、工場出荷時の設定にリセットするしか対策がない場合もあるという。

セーフモードで起動した場合、ランサムウェアが用いた暗号鍵が手に入る場合もあるが、ファイルの復号化は、暗号化技術の専門的な知識が必要であり、一般利用者にとって容易ではないと説明。注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール管理システムがランサムウェア感染 - 神大
脆弱性で感染広げるボットネット「Muhstik」 - 「WebLogic」を標的に
「WebLogic」の脆弱性、ランサムウェアの標的に
世界で68%の企業がサイバー攻撃被害を経験 - 日本は24%
2018年はランサム活動が縮小 - RaaSの「GandCrab」に活発な動き
GWに備えて対策を - 脆弱性や改元対応、BECへの警戒も
個人の半数がデータ消失経験 - 1割はバックアップせず
Androidマルウェア、検知数が 前年比約1.7倍に - 新種ランサムは9分の1
「Coinhive」はマルウェアか - ベンダーの意外な対応
ブラウザの更新通知を偽装する攻撃 - 1700以上の正規サイトに不正スクリプト