Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

三井住友銀で不正送金被害、情報詐取直後には不正送金

三井住友銀行は、同社が提供するオンラインバンキング「SMBCダイレクト」の利用者を狙った攻撃が巧妙化しているとして注意を呼びかけている。

同社が確認した攻撃ではマルウェアを利用しており、感染した端末上で同サービスへのログイン後に「ダウンロード中です」「読込中です」など偽画面を表示。暗証番号や顧客情報の入力を求め、詐取していた。誤って情報を入力すると、直後に不正な取引が実行され、直後には被害が発生するという。

20140514_sm_001.jpg
マルウェアによる情報詐取のイメージ(画像:三井住友銀行)

同行では、取引内容の確認画面を表示せず、暗証番号の入力を求めることはないと説明。セキュリティ対策ソフトが最新の状態となっているか確認するなど、セキュリティ対策を実施するよう呼びかけるとともに、マルウェアが表示した画面に入力した心当たりがある場合は、オンラインバンキングの利用停止など対策を講じるよう注意を喚起している。

(Security NEXT - 2014/05/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2023年4Qの不正送金、減少するも高水準 - 平均被害額は大幅増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
暗号資産交換業者への不正送金対策を強化 - 金融庁ら
2023年3Qの不正送金 - 被害額が約1.5倍に拡大
不正送金被害が前年比5倍と過去最悪 - 年末年始もフィッシング攻撃に警戒を
ネットバンク不正送金が前四半期の2倍超 - 過去最悪に
国際連携でボットネット「QakBot」が解体 - 展開済みマルウェアに注意を
ネットバンク不正送金被害、上半期だけで前年の約2倍に
1Qのネットバンク不正送金、前四半期の2倍弱へと急増
狙われるネットバンク利用者 - 銀行装うメールやSMSに警戒を