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国税庁、「Apache Struts 1」利用の複数サービスを停止

「Apache Struts」の脆弱性に対する攻撃が発生している問題で、国税庁は影響を受ける複数のウェブサービスを停止した。

同庁がサービスを停止したのは、ウェブ版の「e-Taxソフト」をはじめ、「確定申告書等作成コーナー」「NISAコーナー」。これらサービスにおいて、2013年4月にサポートが終了した「Apache Struts 1」を利用していることを確認したという。

同庁では、現在対応を検討しており、対応が完了するまでサービスを一時停止。手書きによる対応や、影響がないソフトを利用するよう呼びかけている。

「Apache Struts」の脆弱性に関しては、当初現在サポート中である「Apache Struts 2」に、リモートからサーバの制御を奪うことができる深刻な脆弱性が存在し、実証コードが公開されているとしてセキュリティ機関などが注意喚起を実施。

また同様に影響を受けるものの、サポートが終了したため、アップデートの提供や注意喚起の対象となっていない「Apache Struts 1」に関しても、国内のサイトで多数利用されているとしてラックが注意を呼びかけていた。

(Security NEXT - 2014/04/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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