Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

トレンドマイクロ、企業ごとの標的型攻撃対策「カスタムディフェンス」を展開

logotm.jpg

トレンドマイクロは、2013年の事業戦略として「トレンドマイクロスマートプロテクション戦略」を発表した。

同社は、同戦略で「サイバー攻撃」「クラウドと仮想化」「コンシューマライゼーション」の3分野で包括的な対策を展開。標的型攻撃対策である「カスタムディフェンス」をはじめ、「エンドユーザ保護の徹底」「クラウド&データセンターセキュリティ」をコンセプトに掲げ、ソリューションを提供していく。

新コンセプトである「カスタムディフェンス」は、組織を狙う標的型攻撃に対し、より効果的な対策を提供するのが狙い。

攻撃に利用された不正プログラムを解析し、不正プログラムの通信先となる「コマンド&コントロールサーバ」の情報を、それぞれの組織で独自に蓄積、活用できるソリューションを提供。特定の組織を狙う攻撃への対策を支援する。

同社クラウド基盤「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」で共有する脅威情報として、ウェブレピュテーションとメールレピュテーション向けに「C&Cサーバ情報」のカテゴリを追加。それぞれの製品で個別に対応するのではなく、共有情報をもとに各製品が連携して対応できる体制を提供する。

さらに標的型サイバー攻撃に対抗するためのサポートサービスを拡充。セキュリティアセスメントからインシデント対応まで支援する「サイバー攻撃レスポンスチーム」を設置し、支援体制も充実させる。

また「エンドユーザ保護の徹底」として、あらたに企業向けにデータ暗号化や、データ共有製品を展開。クラウド型セキュリティサービス「Trend Micro Security as a Service」のラインナップを拡大するほか、モバイルセキュリティ分野では、クラウド基盤を利用したアプリケーション制御機能などの提供も計画に盛り込んだ。

一方「クラウド&データセンター セキュリティ」のコンセプトでは、仮想化やクラウド環境に最適化されたセキュリティ対策製品を提供。既存製品「Trend Micro Deep Security」や「Trend Micro SecureCloud」の機能拡張を予定している。

(Security NEXT - 2013/03/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

攻撃者視点でネットワークをテストするサービス - ユービーセキュア
東京商工会議所、会員向けセキュ対策でコンソーシアムを発足
生保が契約法人向けに標的型攻撃メール訓練サービスを展開
標的型攻撃メール訓練を刷新、セルフ実施を支援 - ラック
初動から復旧支援までインシデント対応を支援 - テクマトリックス
Cymulate製の疑似標的型攻撃サービス - 内部感染フェーズも再現
既存サービスを「Emotet」対策として提供 - BBSec
サイバー保険を付帯した標的型攻撃メール訓練をOEM供給
JPCERT/CC、ログ解析の訓練コンテンツを公開 - 痕跡発見のコツも
休校措置でネット利用増の教育機関にセキュ学習を無償提供