日本のソフト違法コピー率は21% - 損害額は約1500億円
日本国内におけるソフトウェアの違法コピー率は21%で、世界で3番目に低いことがビジネスソフトウェアアライアンス(BSA)の調査でわかった。日本国内における損害額は増加しており、約1500億円にのぼるという。
BSAが、ソフトウェアの違法コピーによる損害状況をまとめたもので、世界33カ国1万5000人のパソコン利用者を対象に、IDCおよびIpsos Public Affairsが協同で調査を実施した。
世界の違法コピー率は2010年と変わらず42%だったが、損害額は634億5600万ドル、日本円で約5兆745億円にのぼり、2003年の調査開始以来、最高額となった。
違法コピー率を国別に見ると、もっとも低かったのは米国で19%。日本の違法コピー率は21%で、前回より2つ順位を落とし3番目に低い割合だった。
違法コピー率が最も高かったのはジンバブエで、92%にのぼる。新興国の違法コピー率の高さが目立ち、成熟市場の平均が24%なのに対し、新興市場は68%と大きな差が生まれている。
損害額のワースト3は米国、中国、ロシアで、日本は10位。日本国内の損害額は約1500億円で、前回の1431億円を上回った。また国内におけるパソコン利用者の39%が、「ときどき」あるいは「まれに」違法コピーソフトを利用すると回答したという。
(Security NEXT - 2012/05/16 )
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