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「Stuxnet」直系である「Duqu」のゼロデイ攻撃が判明 - 未修正のWindows脆弱性を悪用

感染後は、SMB共有経由で組織内部のネットワークで拡散するようコマンドを送信しており、インターネットに接続していない端末への感染も確認されている。

さらに「Duqu」がコマンド&コントロールサーバのブリッジを構築。インターネットへアクセスできる端末をプロクシとして利用し、ネットワーク外部へアクセスできない感染端末に対してもピアツーピアで命令を行えるよう設計されていた。

感染数は限られているが、同社ではフランス、オランダ、スイス、ウクライナ、インド、イラン、スーダン、ベトナムの8カ国、6組織において感染を確認。また他セキュリティベンダーが、オーストリア、ハンガリー、インドネシア、イギリスで感染報告を受けている。

アクセス先のコマンド&コントロールサーバは、当初インド国内のIPと通信していたが、ベルギーのサーバとアクセスするプログラムもあらたに発見された。同サーバはすでに現地ISPにより通信が遮断されている。

Symantecは、今回明らかになった感染経路は一例に過ぎず、他組織に対する攻撃では別の手法が用いられている可能性もあると指摘し、注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/11/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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