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「Windows XPプロダクトキー」を盗む「TROJ_SPNR」亜種4種がランクイン - トレンド月間レポート

トレンドマイクロは、3月における国内外の不正プログラムの検知状況を取りまとめた。震災に便乗した攻撃が多数確認されたほか、情報を詐取する「TROJ_SPNR」の亜種がランキングに4種入っている。

レポートによると、国内および全世界の検出数ランキング1位は「WORM_DOWNAD.AD」。国内ランキングでは、感染すると「Windows XP」のプロダクトキーやウェブブラウザに保存されたパスワードを盗み出す「TROJ_SPNR」の亜種が3位、4位、6位、9位へあらたにランクインしている。

また3月は、東日本大震災に便乗した攻撃が多数確認された。発生翌日の12日から14日にかけて、「earthquake」「japan」「tsunami」など地震関連の言葉が含まれるドメインが100件以上登録されている。

このほか、震災関連情報を装ったウイルスメールや、津波の映像を閲覧できると称した偽動画サイトや検索結果に不正サイトを表示させるSEOポイズニングなども確認した。

また3月下旬には、SQLインジェクションによる正規サイト改ざん攻撃「LizaMoon」が発生。全世界で10万サイト以上の改ざんが確認された。

なかには、改ざんされた日本語サイトから不正サイトへ誘導し、偽セキュリティソフトがダウンロードされた事例も見られたという。

国内の不正プログラム検出状況は以下のとおり。

1位:WORM_DOWNAD.AD
2位:CRCK_KEYGEN
3位:TROJ_SPNR.03CG11
4位:TROJ_SPNR.03CF11
5位:ADW_TENCENT
6位:TROJ_SPNR.04CG11
7位:PE_PARITE.A
8位:WORM_ANTINNY.AI
9位:TROJ_SPNR.03CI11
10位:HKTL_KEYGEN

(Security NEXT - 2011/04/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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