Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

CSSを利用したドライブバイダウンロード攻撃が増加 - Kasperskyレポート

これら感染ページからは、おもに2つの脆弱性を悪用するエクスプロイトがダウンロードされる。1つはWindowsヘルプとサポートセンターの脆弱性「CVE-2010-1885」を悪用するもので、1日平均1万件検知されランキング4位に入った。

もう1つはJREの脆弱性「CVE-2010-0840」を悪用するもので、関連するマルウェアが3位、7位、9位にランクインしている。

一方、ユーザーのPC上で検知されたマルウェアランキングでは、小幅な変動に留まった。1位は前月と変わらず「Net-Worm.Win32.Kido.ir」だった。

また2月には、Androidを狙ったあらたなマルウェアが多数発見された。そのうちの1つがバックドア機能を持つ「Trojan-Spy.AndroidOS.Adrd.a」で、感染した端末の識別番号をリモートサーバに送信する。同マルウェアを改良した亜種「Trojan-Spy.AndroidOS.Geinimi.a」も、中国や米国、スペイン、ブラジル、ロシアなどで検知されている。

同社がまとめた2月のランキングは以下のとおり。

ユーザーのPC上で検知されたマルウェアランキング

1位:Net-Worm.Win32.Kido.ir
2位:Virus.Win32.Sality.aa
3位:HackTool.Win32.Kiser.zv
4位:Net-Worm.Win32.Kido.ih
5位:Virus.Win32.Sality.bh
6位:Hoax.Win32.Screensaver.b
7位:AdWare.Win32.HotBar.dh
8位:Virus.Win32.Virut.ce
9位:Trojan.JS.Agent.bhr
10位:HackTool.Win32.Kiser.il

インターネット上のマルウェアランキング

1位:Trojan-Downloader.HTML.Agent.sl
2位:Trojan-Downloader.Java.OpenConnection.cx
3位:Trojan-Downloader.Java.OpenConnection.dd
4位:Exploit.HTML.CVE-2010-1885.ad
5位:AdWare.Win32.FunWeb.gq
6位:Trojan.JS.Redirector.osAdWare.Win32.HotBar.dh
7位:Trojan.Java.Agent.ak
8位:Exploit.JS.Pdfka.ddt
9位:Trojan-Downloader.Java.OpenConnection.dc
10位:Trojan.JS.Iframe.rg

(Security NEXT - 2011/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
2024年1Qのセキュ相談、「サポート詐欺」「不正ログイン」が過去最多
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
2023年4Qにおけるtelnetの探索、12月下旬は10月初旬の3倍に
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
悪意あるファイル、1日あたり約41万件 - 前年比3%増