Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2010年は犯罪者逮捕で攻撃ツールが高騰 - スマートフォンのマルウェア感染リスクに現実味

ラックは、2010年の情報セキュリティに関する動向や、2011年の展望について、12月20日に記者説明会を開催した。

説明会に登壇した同社サイバーリスク総合研究所でセンター長を務める新井悠氏によれば、闇市場において攻撃ツールの低価格化が進み、100ドル以下で手に入る状況が発生していた従来の傾向から一転して、2010年は攻撃ツールが高騰する傾向が見られたという。

背景には、欧米でトロイの木馬「Zeus」を利用していたサイバー犯罪組織の大規模な検挙がある。被害額が7000万ドルに及ぶことが判明したことから、攻撃ツールの有効性が再評価され、高騰に結びついたと同社では分析している。

具体的に価格を見ると、「踏み台設定(1500ドル)」「Windows 7、同Vista対応(2000ドル)」「FireFox対応(2000ドル)」「リモート操作対応(1万ドル)」など、広範囲や効果的な攻撃が行えるオプションほど高額な設定が行われていた。

(Security NEXT - 2010/12/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

MS、UEFIブートキット「BlackLotus」対策のガイダンスを公開
ダークウェブを対象とした組織機密情報の流出調査サービス
盗難クレカ、流通量多い上位20カ国の平均相場は10.95ドル
アカウント情報の闇相場、「銀行口座」など高値 - 攻撃者はPWリスト攻撃目的で入手か
パスワードリスト攻撃の事前スクリーニング、大胆なその手口
不正サイトの検知数が上昇 - iPhone6便乗詐欺も
フィッシングやマルウェアから狙われる大手動画サービス
「定義ファイルのみ」のウイルス対策は限界 - 半数の企業が利用
シマンテック、DDoS攻撃に特化した新種ボット「Zemra」を確認
充実サポートで勢力伸ばすZeus亜種「Citadel」 - 国内ユーザーの被害も