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日本書籍出版協会ら4団体、アップルに海賊版電子書籍への対策を要請

日本書籍出版協会ら4団体は、アップルのオンラインストア「App Store」において、小説や漫画などを無断で電子化したアプリが流通しているとして、同社に情報開示や防止策の構築などを求める要請を行った。

同ストアでは、村上春樹氏の「1Q84」をはじめ、小説や漫画の海賊版など出回っていることから、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本電子書籍出版社協会、デジタルコミック協議会ら4団体が対応を求めたもの。

4団体によれば、削除要請が行われ一部が削除されたものの、大半が依然として配信されているという。4団体は、作品の著者や出版社以外がアプリを提供している場合は、違法である可能性が高く、著作権侵害をチェックできる指摘。

また海賊版提供者は確信犯で権利処理の意志はなく、著作権を侵害したアプリの配信は、著作権侵害の幇助であり、違法行為であると主張している。

また、同社は海賊版に対する削除要請窓口および削除手順も公表しておらず、これまで削除の判断基準も不明瞭であると批判。違法著作物の販売で利益を得ているとして、これら情報の開示など求めている。

(Security NEXT - 2010/12/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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