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MSRTが「Zeus」を大量検出 - 国内でも感染が拡大中

感染被害は海外が中心で、日本国内では比較的感染率は低いが、それでも約1%前後の端末において感染が確認されており、高橋氏はこうした状況について「当初の予想を上回る検出率」と指摘。

同マルウェアを利用した日本国内を対象とする具体的な攻撃は確認されていないものの、「背後で感染が拡大している」と、同氏は警鐘を鳴らしている。

MSRTでは、現在把握されている「Zbot」ファミリーについては、幅広く対応しており、駆除することが可能。しかし二次感染が生じている場合は対処できないため、最新セキュリティ対策ソフトの活用を同氏は勧めている。

またMSRTは、11月も引き続きアップデートが実施されている。「Microsoft Security Essentials」を装う偽セキュリティ対策ソフト「FakePav」へあらたに対応したほか、リンクの脆弱性を悪用する「Win32/Sality.AT」についても駆除することが可能になった。

(Security NEXT - 2010/11/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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