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IPAによるウイルス検出数は減少する一方相談件数は2000超 - 「Security Tool」関連も

不正アクセス関連の相談件数は47件で、そのうち8件で何らかの被害が発生している。侵入被害の内訳を見ると、ウェブページ改ざん3件、外部サイト攻撃の踏み台が2件だった。

原因は脆弱なパスワード設定、ウェブアプリケーションの脆弱性悪用各1件、残りは原因不明だった。不正プログラム埋め込みでは、LAN接続したPCがウイルス感染し、外部ネットワークにアクセスを試みていたものだった。

9月に同機構に寄せられた相談件数は2102件で、「ワンクリック不正請求」に関する相談は820件。過去最多を記録した8月の935件から減少はしたものの、歴代3位の高い水準となっている。

このほか、「セキュリティソフトの押し売り行為」に関する相談が13件、「Winny」に関する相談が3件、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が2件寄せられた。

また、偽セキュリティ対策ソフト「Security Tool」に関する相談も寄せられた。広告配信会社のサーバが改ざんされ、広告配信を受けていた多数のウェブサイトが被害を受けたというもので、閲覧しただけで感染する可能性があるとして注意を促している。

(Security NEXT - 2010/10/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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