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「Winny」であらたに4件の脆弱性が判明 - 対策は「利用中止」のみ

ファイル共有ソフト「Winny」にバッファオーバーフローなど、あらたに4件の脆弱性が判明した。情報処理推進機構 (IPA)とJPCERTコーディネーションセンターが運営するJVNでは、いずれも緊急性が高い脆弱性であるとして、ユーザーに注意喚起を行っている。

脆弱性が判明したのは、「Winny 2.0 b7.1」や以前のバージョン。今回明らかになった4件のうち、2件はバッファオーバーフローの脆弱性で、2006年4月に判明しているバッファオーバーフローの脆弱性とは別の問題だという。また「ノード情報の処理」と「BBS情報の処理」の脆弱性は、「DDoS攻撃」に悪用されるおそれがある。

情報処理推進機構(IPA)では、運営するJVNにおいていずれの脆弱性も緊急な対策が必要であると指摘。開発者は刑事事件が係属中であることを理由に対応を予定しておらず、被害を防止するため、「Winny」の使用を中止するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/08/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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