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マルウェア配布サイトが大幅増加、ブロックされたドメインの9割が正規サイト

同社では、2010年になって短縮URLリンクを含むスパムの量が増加していると指摘。今年4月30日には、昨年度の1日あたりの最大流通数100億通の倍以上となる234億通を記録。これは、スパム全体の18%に達した。

短縮URL付きスパムは、既知のボットネットだけでなく、未特定のボットネットやCAPTCHA解読ツールを使って作成したウェブメールアカウントからも多数送信されている。また、URLには正規ドメインが使用されているため、ドメインの信頼性からスパム判定を行う従来のフィルタリングでは、ブロックが困難だという。

このほか7月には、Adobe Readerの更新を装ったフィッシング攻撃が検知された。また、改ざんした企業サイトを踏み台にして別の企業を攻撃するマルチステップのターゲット型攻撃も確認されている。

国内の状況を見ると、スパムの割合は86.7%で前月とほぼ同水準だった。ウイルスメールの割合は874.5通に1通で、前月より大幅に減少している。

(Security NEXT - 2010/07/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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