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マルウェア配布サイトが大幅増加、ブロックされたドメインの9割が正規サイト

メッセージラボジャパンは、7月に観測しているウイルスおよびスパムの状況について取りまとめた。マルウェア配布サイトの急増など、ウェブ上の脅威リスクが高まっている。

レポートによれば、マルウェアなど悪意あるコンテンツをホストしているサイトは1日平均4425件検知され、6月から176.9ポイントの大幅増となった。一方、ウイルス感染メールは、306.1通に1通の割合で検出され、前月比0.4ポイント後退している。

ウェブ上の脅威によるリスクは高まっており、同社のセキュリティサービスがブロックした1クライアントあたりの脅威件数は、2009年度の平均と比較して20ポイント増加している。また、2010年にブロックされたドメインの約9割が、改ざんされた正規サイトという結果も出ている。

スパムメールが全流通メールに占める割合は89.9%で、6月から0.4ポイント下落した。フィッシングメールの割合は557.5通に1通で、前月比0.02ポイントとわずかながら増加している。

(Security NEXT - 2010/07/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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