Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、7月度のセキュリティパッチを公開 - 「ヘルプとサポートセンター」の脆弱性へ対応

残り2件は、Officeに関する脆弱性で、深刻度は「緊急」「重要」がそれぞれ1件ずつとなっている。

「深刻」とされたのは「Microsoft Office Access」の「ActiveX コントロール」に含まれる脆弱性で「MS10-044」で対応。細工を施された不正なファイルを開いたり、ウェブサイトへアクセスした場合、攻撃を受けるおそれがある。

一方重要「MS10-045」で対処されたのは「Microsoft Office Outlook」の脆弱性。細工を施された添付ファイルを表示した場合、検証方法に問題があり、ローカル環境などにあるアプリケーションを実行されるなどコード実行のおそれがある。

添付ファイルを開く際に警告表示が出ることから脆弱性としては「重要」に設定されている。一方で同社セキュリティレスポンスチームセキュリティスペシャリストの松田英也氏は、「攻撃手法の面からは懸念される脆弱性。今後もこうした脆弱性に対して注視が必要」と指摘するなど、注意が必要な脆弱性となっている。

また「悪意あるソフトウェア削除ツール(MSRT)」では、バックドアを作成し、ルートキットの機能なども備えている「Win/Bubnix」に対応した。同社セキュリティレスポンスチームチーフセキュリティアドバイザーの高橋正和氏によれば、同マルウェアはヨーロッパ圏で発生しており、国内では比較的少ないという。

(Security NEXT - 2010/07/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

WordPress向けプラグイン「InstaWP Connect」に脆弱性
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中