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メールで届く不審な「Office 2010ベータ版」に注意 - 誤って開くとウイルス多重感染のおそれ

「Office 2010」のベータ版を装ったトロイの木馬「Trojan.Downloader.Delf.RUJ」が見つかったとして、BitDefenderでは注意を呼びかけている。

同社によれば、「Office 2010」のベータ版が使用できるなどとして、メールの添付ファイルとして送信されているという。問題のファイルはzip形式で、内部に数字が羅列されたファイルがあり、「プロダクト・キー」であるなどと言葉たくみにだます。

実際はトロイの木馬で、誤ってファイルを開いた場合、アドウェアやスパイウェアなどに感染し、バックドアが開かれるほか、個人情報を盗まれるおそれもある。

さらに起動ごとにコピーを作成するなどコンピュータ内部で増殖。レジストリキーを操作するほか、インターネットへ接続してマルウェアの多重感染が発生する。

BitDefenderでは、「Office 2010」のベータ版を試したい場合は、マイクロソフトの正規サイトよりダウンロードして利用し、不審な添付ファイルを誤って開かないよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/05/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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