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「Gumblar」によるマルウェア感染でDDoS攻撃の踏み台になるおそれ

JPCERTコーディネーションセンターは、改ざんしたウェブサイトから不正サイトへ誘導、マルウェアに感染させる「Gumblar」攻撃を通じて感染するマルウェアのなかに、「DDoS攻撃」を行うものを確認したとして注意喚起を行った。

「Gumblar」攻撃では、ウェブサイトを改ざんして不正サイトへ誘導、アプリケーションの脆弱性などを悪用してマルウェアに感染させるが、感染するマルウェアの種類が徐々に増えている。

従来はFTPアカウントを窃取するマルウェアへ感染し、さらなるウェブサイトの改ざんが発生し、感染被害が拡大していた。さらに最近では情報を窃取するマルウェアが確認されている。

今回あらたに、同センターが「DDoS攻撃」を行うマルウェアの感染活動を確認したもので、感染した場合、感染PC上から外部に対してDDoS攻撃を行うおそれがある。

(Security NEXT - 2010/04/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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