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「Gumblar」亜種が3回目の流行、再びトップに - Kasperskyまとめ

ウェブページからのダウンロード回数ランキングでは、トップ20のうち14種が新規ランクイン、2種が圏外から再浮上したプログラムとなるなど、変化が見られた。1月のランキングで姿を消した「Trojan-Downloader.JS.Gumblar.x」が再びトップに返り咲き、2009年春や年末に続く3度目の流行を迎えている。

また改ざんされた正規サイトから悪意あるサイトにリダイレクトされる「Pegel」の急増も確認されている。「Pegel.b」が初登場で3位となったほか、トップ20中に4種がランクインした。

リダイレクト先では、IEやAdobe Readerなどの脆弱性を悪用したり特別なJavaアプレットを介して、「Backdoor.Win32.Bredolab」などのマルウェアがダウンロードされる。

同社では、ソフトウェアの脆弱性を悪用する攻撃が依然として活発であると指摘。最新版への更新はもちろん、修正版のリリースが遅れるケースもあることから、ウェブ利用時には細心の注意を払うよう求めている。

同社がまとめたランキングの上位10位は以下のとおり。

感染PCの台数別ランキング

1位:Net-Worm.Win32.Kido.ir
2位:Virus.Win32.Sality.aa
3位:Net-Worm.Win32.Kido.ih
4位:Net-Worm.Win32.Kido.iq
5位:Worm.Win32.FlyStudio.cu
6位:Trojan-Downloader.Win32.VB.eql
7位:Exploit.JS.Aurora.a
8位:Worm.Win32.AutoIt.tc
9位:Virus.Win32.Virut.ce
10位:Packed.Win32.Krap.l

ウェブページからのダウンロード回数別ランキング

1位:Trojan-Downloader.JS.Gumblar.x
2位:Trojan.JS.Redirector.l
3位:Trojan-Downloader.JS.Pegel.b
4位:not-a-virus:AdWare.Win32.Boran.z
5位:Trojan-Downloader.JS.Zapchast.m
6位:Trojan-Clicker.JS.Iframe.ea
7位:Trojan.JS.Popupper.ap
8位:Trojan.JS.Popupper.t
9位:Exploit.JS.Aurora.a
10位:Trojan.JS.Agent.aui

(Security NEXT - 2010/03/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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