Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「MAL_OTORUN2」が首位奪還、「Gumblar」関連も活発 - トレンド週間ランキング

トレンドマイクロは、1月18日から26日にかけて国内外で感染や発見報告を受けたウイルスの件数について取りまとめた。

トップは、USBメモリなどリムーバブルメディアで感染を広げる「MAL_OTORUN2」。難読化による検出逃れなどで、一時は順位を落としていたものの、再び首位となった。

2位は、同社が1月19日に発見した不正スクリプトの「JS_ONLOAD.SMF」。また18日に発見した「JS_REDIR.SMC」も7位に入っている。

いずれもロシアの不正サイトへ誘導するスクリプトだが、誘導先からダウンロードされ、FTPアカウントなどを盗み出すトロイの木馬「TSPY_KATES」も7位に入るなど、「Gumblar」関連のウイルスが依然として活発だった。

同社が検知したウイルスのランキングは以下のとおり。

国内のウイルス感染および発見報告数(2010年1月18日から2010年1月24日まで)

1位:MAL_OTORUN2
2位:JS_ONLOAD.SMF
3位:POSSIBLE_HIFRM-5
4位:WORM_DOWNAD.AD
5位:TROJ_RENOS.SMJ3
5位:CRYP_KRAP
7位:DAMAGED_ZIPFILE
7位:MAL_OTORUN
7位:JS_REDIR.SMC
7位:TSPY_KATES.SMM
7位:POSSIBLE_MLWR-13

全世界のウイルス感染および発見報告数(2010年1月20日から2010年1月26日まで)

1位:POSSIBLE_MLWR-13
2位:MAL_OTORUN2
3位:MAL_OTORUN1
4位:CRYP_MANGLED
5位:TROJ_AGENT.AOKD
6位:POSSIBLE_HIFRM-5
7位:WORM_DOWNAD.AD
8位:WORM_DOWNAD
9位:MAL_NAIX-7
10位:MAL_HIFRM

(Security NEXT - 2010/01/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サイト改ざんの被害届増加 - 「Gumblar」流行時の約2倍
脆弱性攻撃サイトへのアクセス数が約3.4倍に - サイト改ざんによる誘導で急拡大
ウェブ改ざん防止、サーバの脆弱性対策だけでは不十分 - 狙われる更新用PC
サイト改ざん、前年の2倍のペースで増加 - 狙われる「脆弱性」と「アカウント」
「Monkif」減少するも「SpyEye」が増加 - ラック2011年上半期まとめ
依然なくならない「Gumblar」の改ざんや「Winny」関連の相談 - IPAの5月統計
2011年第1四半期のインシデント件数は1883件 - 「サイト改ざん」が大幅減
対策ソフトで検知できないウイルスが2010年10月以降に増加 - ラックが指摘
不正サイト誘導スクリプト2種が上位に初登場 - トップ10圏内に16種のウイルス
スパムで拡散する難読化JavaScriptがマルウェアのトップに - フォーティネットまとめ