Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

マルウェアを配布するサイトの8割以上が信頼性の高いドメインを利用 - メッセージラボまとめ

メッセージラボジャパンは、5月に検知したウイルスおよびスパムの状況について取りまとめた。マルウェア配布サイトは激減したものの、スパムはさらに増加してメール全体の9割以上を占める結果となった。

同社のレポートによれば、マルウェアなど悪意あるコンテンツをホストしているサイトは1日あたり1149件検知され、4月の3561件から67.7ポイントの減少を記録した。

しかし、5月に検知されたマルウェア配布サイトの84.6%は、設立から1年以上経過した信頼性の高いドメインを使用したものだったという。アダルトサイトなど信頼性の低いサイトを利用する従来の手法から、定評のあるドメインを利用してマルウェアを配布する手法へと傾向が変化しているとして、同社では警戒を強めている。

ウイルス感染メールの割合は0.31%で、前月とほぼ同水準だった。悪質なサイトへのリンクを含むメールは7.0%で、前月より6.3ポイント減少している。フィッシングメールの割合は0.36%ととなり、前月より0.11ポイント増加している。

また5月にはより多くのスパムが出回っており、流通するメール全体に占める割合が前月より5.1ポイント上昇して90.4%となった。その多くは件名とリンクのみ記載されたメールだったが、画像スパムの増加も続いており、フォントの異なるロシア語をつなげて作成されたスパムも見つかっている。

スパムの配信技術も向上しており、2008年に流通したCAPTCHA突破、ソーシャルネットワーキングスパム、ウェブメールを使用したスパミングなど複数の技術を組み合わせ、1つのテクニックとして利用することで攻撃の効果を高める傾向があると同社は指摘している。

国内の傾向を見ると、スパムの割合は88.5%で、4月の86.4%から増加した。ウイルス感染メールの割合も1852通に1通の割合となっており、前月よりわずかに増えた。

(Security NEXT - 2009/06/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサムウェアが前年同期比128%増に - モバイル狙うマルウェアも活発
フィッシングサイトの割合が上昇 - お中元に便乗した詐欺サイトも
「写真送付」などを偽うマルウェアメールに注意 - 火曜日に増加傾向
ゼロデイ攻撃で対策費用が倍増 - 対応遅れもコスト増加の原因に
Android狙うランサムが活発 - 過去最高の検出数を記録
暗号化通信でマルウェアの隠ぺい、約4割が経験
2016年上半期はメール添付ファイルによる攻撃が大幅増 - DBD攻撃は縮小
2016年上半期の不正送金、件数増となるも被害額は大幅減
2015年の外部脅威対策製品市場は1778億円 - 前年比5.8%増
ネットバンク狙うマルウェア、46%は地方銀行を標的