Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ユーザーを恐喝する「ランサムウェア」の亜種がまん延 - Dr.Webまとめ

ネットフォレストは、4月にDoctor Webが観測したウイルスやスパムの傾向について発表した。インターネットユーザーを恐喝して金銭を詐取しようとする「ランサムウェア」の亜種が多く検知されたほか、あらたなルートキット技術にも注意が必要だとしている。

4月にあらたにウイルスデータベースへ登録されたマルウェアの件数は2万245件だった。なかでも注目すべきは、恐喝目的のマルウェア「ランサムウェア」で、亜種が広くまん延しており、手口も多様化している。

「Trojan.Blackmailer」はIEのプラグインとして侵入し、ウェブページを表示するたびに成人向けコンテンツのバナーを表示。4月には、OperaとFirefox用のプラグインとして動作するあらたな亜種「Trojan.BowseBan」が見つかっている。

また、Windowsへのアクセスを妨害する「Trojan.Winlock」も、大量の亜種が流通しており、Doctor WebではロックされたWindowsを解除するためのアクティベーションコードを無料で生成するフォームを用意している。

メールを介して広がるマルウェアの減少傾向は続く一方、4月には「Trojan.PWS.Panda.114」がZIPファイルとして不特定多数のユーザーに送付された。添付ファイルは、Amazonで注文した品物やサービスに関するWorldPayからの請求書を装っていた。

スパム配信状況で注目すべきは、ロシア語のスパム急増だという。その大部分は迷惑メール配信を紹介する広告だが、ロシア企業の製品やサービスに関する広告も多く見られた。また、世界的な不況で困窮するユーザーを狙った詐欺メールもまん延しており、同社では注意を促している。

Doctor WebがメールサーバとユーザーのPC上で検出したウイルスのランキングは以下のとおり。

メールサーバ上の検出ウイルス

1位:Win32.HLLM.Netsky.35328
2位:Win32.HLLM.Netsky
3位:Win32.HLLM.Beagle
4位:Win32.HLLM.MyDoom.33808
5位:Win32.HLLM.MyDoom.44
6位:Win32.HLLM.Netsky.based
7位:Win32.HLLM.Perf
8位:Trojan.PWS.Panda.114
9位:Exploit.IFrame.43
10位:Trojan.MulDrop.13408

ユーザーPC上の検出ウイルス

1位:JS.Nimda
2位:W97M.Thus
3位:Trojan.PWS.Panda.114
4位:Trojan.Blackmailer.1094
5位:Trojan.Starter.516
6位:Win32.HLLM.Beagle
7位:Win32.Virut.5
8位:Win32.Virut.14
9位:Win32.HLLW.Gavir.ini
10位:Win32.HLLM.Netsky.35328

(Security NEXT - 2009/05/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

不正プログラム検出数が前期の4倍超 - 検出経路「メール」が急増
「ランサムウェア」関連の相談が大幅減 - 一方で被害も
4社に1社が個人端末を業務利用、4割がルールなし
「ランサムウェア」関連の相談が約6倍に - 67件で被害
ネットワーク経由のマルウェア検出が急上昇 - 「WannaCrypt」が影響
7%がSNSなどでアカウント乗っ取り被害を経験 - LINE利用者対象の調査で
2016年の個人情報漏洩インシデントは468件、平均想定賠償額は6.7億円 - JNSAまとめ
IPAへの年間相談は1.6万件弱、ランサム関連311件 - 復号で修理業者による高額請求も
発見から8年経過した「Conficker」検知数が急増 - 前四半期比67倍に
「ウイルス検出」とだます偽警告、相談件数が高水準で推移