「DOWNAD」に金銭詐取を目的としたあらたな亜種 – トレンドマイクロ月間レポート
トレンドマイクロによれば、4月の不正プログラムの状況は、全体的に減少傾向だったが、「WORM_DOWNAD」は減少から増加に転じており、金銭を狙う亜種の登場に注意が必要な状況だという。
4月に同社サポートセンターが受け付けたウイルスの感染被害報告や、不正プログラムの検知状況を取りまとめたもの。不正プログラムの感染被害報告は、4125件で、3月の4541件から減少した。ランキングの1位は前回と変わらず「MAL_OTORUN」、2位は「WORM_DOWNAD」だった。
多くの不正プログラムが減少傾向を見せるなか、「WORM_DOWNAD」については、2月から続いていた減少傾向から増加に転じた。同ワームは「Kido」「Conficker」といった名称でも知られ、「MS08-067」の脆弱性を悪用するもので、登場以来多くの亜種が登場しているが、同社はこうした背景について、インターネット上でコードが公開されていることが原因だと指摘している。
亜種の具体的な挙動としては、リムーバブルメディア経由で感染するものや共有フォルダに対して辞書攻撃を行うもののほか、4月には偽セキュリティソフトをダウンロードする亜種があらたに発見された。国内での感染報告は数件にとどまっているが、金銭詐取を目的としたタイプが今後増加する可能性があるとして、注意を呼びかけた。
また同社は、4月に「BKDR_AGNET」の亜種「JS_AGENT」を使用したウェブサイトの改ざんを国内で十数件確認。企業サイトから個人のブログまで被害は多岐にわたっており、不正プログラムをダウンロードさせるサイトへユーザーを誘導するのが目的だった。
一方、同社のハニーポットシステム「Web Crawler」で収集した新規検体数ランキングでは、オンラインゲーム関連の不正プログラム「TSPY_ONLINEG」の亜種がのべ数、ユニーク数ともに1位だった。のべ数、ユニーク数ともに上位5種がすべてトロイの木馬で、ほかの不正プログラムを作成するといった連鎖的な攻撃に使用されるものが多く見られたという。
不正プログラム感染被害報告数ランキング
1位:MAL_OTORUN
2位:WORM_DOWNAD
3位:BKDR_AGENT
4位:TROJ_VUNDO
5位:TROJ_GENOME
6位:JS_IFRAME
7位:MAL_HIFRM
8位:TSPY_ONLINEG
9位:BKDR_TDSS
10位:SPYWARE_TRAK_QUICK
WebCrawlerで取得した新規検体数ランキング
1位:TSPY_ONLINEG.KXZ
2位:TROJ_AGENT.AIFN
3位:TSPY_ONLINEG.ECB
4位:TROJ_AGENT.ANVR
5位:TSPY_ZOSERNAM.L
(Security NEXT - 2009/05/08 )
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