Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ゲーム狙うマルウェアが「INF/Autorun」を押さえてトップ - ESETランキング

キヤノンITソリューションズは、ESETが2月にマルウェアの追跡システム「ThreatSense.Net」で観測したウイルス検知の状況について発表した。

同社ランキングによれば、今回首位となったのは、オンラインゲームのユーザーアカウントやパスワードを盗み出す「Win32/PSW.OnLineGames」。7.33%を占めており、オートラン機能を悪用するマルウェア「INF/Autorun(6.44%)」を押さえてトップだった。

また、ネットワークやリムーバブルメディア、WindowsのServerサービスに見つかった脆弱性を悪用する「Win32/Conficker.AA」が3位、「Win32/Conficker.A」が5位に入っている。

ESETでは最近の傾向として、アプリケーションのデータファイルを悪用するケースが増えていると指摘。2月に明らかとなったExcelの脆弱性を攻撃し、バックドアを作成する「X97M/TrojanDropper.Agent.NAI」を例に挙げ、マクロを利用していないファイルも危険性が潜んでいると同社では警告を発している。

またフィッシングの悪質化についても伝えており、正規サイトから取引認証コードを取得させるなど手の込んだ攻撃を行うケースが発生したことや、Macを対象とした攻撃も発生しているとして注意を呼びかけた。

同社が発表したマルウェアのトップ10は以下のとおり。

1位:Win32/PSW.OnLineGames
2位:INF/Autorun
3位:Win32/Conficker.AA
4位:Win32/Agent
5位:Win32/Conficker.A
6位:Win32/TrojanDownloader.Swizzor.NBF
7位:WMA/TrojanDownloader.GetCodec.Gen
8位:Win32/Adware.TencentAd
9位:Win32/Toolbar.MywebSearch
10位:Win32/Adware.Virtumonde

(Security NEXT - 2009/03/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
上半期の不正アクセスによる検挙は188件 - 前年同期比19.3%減
不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
保護者の約1割が子どものネット履歴を確認 - 国内外でギャップも
SNS利用者の約3割にリスクのある内容の拡散経験
2021年の不正アクセス認知は1516件 - 前年から約46%減
Z世代の7割、スマホアプリでの個人情報登録に抵抗感
ゲーム利用者の約4割が複数ゲームアカウントでパスワードを使いまわし
2021年上半期のサイバー犯罪検挙は5345件 - 高水準で推移
ゲーム事業者への攻撃が増加 - ただしDDoS攻撃は減少