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「ジャパネットおかま」運営者の知人が逮捕 - 海賊版販売で

青森県警、岩手県警、北海道警の合同捜査本部は、海賊版を販売した大阪府守口市の男性など3人を著作権法違反容疑で逮捕した。

コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によれば、主犯である大阪府守口市の男性は、和歌山市の男性と共謀し、オークションサイトを悪用して「Adobe Premiere Pro 日本語版」「AutoCAD 2008」など海賊版ソフトを販売。オークションで正規品を出品しているように見せかけ、廉価版として海賊版販売へ誘導する手口だった。

さらに守口市の男性は、2008年5月ごろに東大阪市の男性とも共謀して「一太郎2008」「Microsoft Windows Vista Ultimate」などウェブサイト上で無断で複製して販売していたほか、自らも別の海賊版の販売サイトを運営していたという。分業も進んでおり、守口市の男性が製造や入金管理、製造場所の確保など指示していた。

それぞれ各警察よりACCSに通報があったが、類似点が多いことから複数犯による組織的な犯行として合同捜査本部を設置し、対応にあたったという。1枚あたり1500円程度で販売されており、約2100万円を売り上げていたと見られている。

2008年6月に海賊版販売サイト「ジャパネットおかま」が摘発され、運営者が逮捕されているが、今回逮捕された守口市の男性は知人でノウハウやマスターソフトの提供などを受けていたほか、裁判の傍聴も行っていたという。「ジャパネットおかま」から海賊版を入手して逮捕されたケースは今回で3件となった。

コンピュータソフトウェア著作権協会
http://www.accsjp.or.jp/

(Security NEXT - 2009/01/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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