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2009年は再び不特定多数を狙った攻撃が活発に - トレンドマイクロが予測

感染数上位100種類のマルウェアについて、感染経路を同社が調べたところ、53%がウェブからのダウンロードにより感染するマルウェアで、複数の感染経路をもつマルウェアも存在していた。

同氏はウェブ経由の攻撃について、「複合感染のきっかけ」になっていると指摘。ダウンロード機能を備えたマルウェアへ感染した場合、感染後に別の機能を含むマルウェアへ複合感染させることができるため、攻撃者などはこうしたウェブ経由の初期攻撃へ注力しているという。

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ウェブ経由からの感染が半数以上(クリックで拡大)

ワームについては、53.7%にリムーバブルメディア経由で感染を広げる機能が含まれており、USBメモリ内などに不正に作成された不正なオートランファイル「MAL_OTORUN」が1年を通じて9カ月にわたりトップをキープした。

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9カ月にわたりトップをキープした「MAL_OTORUN」(クリックで拡大)

(Security NEXT - 2009/01/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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