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USBメモリへの感染、ウェブの脅威など目立った1年 - トレンドマイクロが2008年を総括

トレンドマイクロは、2008年のインターネット脅威について年間レポートの速報を取りまとめた。被害報告数は減少したものの、ウェブからの脅威が定番化したほか、USBメモリへ感染するウイルスや偽セキュリティソフトなど、手法が多様化する1年となった。

同社が、2008年1月1日から12月15日までの間に、国内の同社サポートセンターに寄せられた報告をもとにデータをまとめ、速報として1年の状況を総括したもの。同レポートによれば、2008年のウイルス感染被害報告数は5万4680件で、昨年同時期の6万1870件に比べ約11.6%減少した。

しかし一方で、セキュリティの盲点を狙った攻撃の深刻化が進んでいる。なかでも、USBメモリなどリムーバブルメディアへ感染する「MAL_OTORUN」の被害が目立った。

感染被害報告数の年間ランキングでは、2位に3倍以上の差をつけてトップ。報告数の2570件は、被害の分散化が進んだ2005年以降最も多い件数となった。今後はUSBメモリだけでなく、SDカードCFカードが標的となるおそれもあるとして、注意を呼びかけている。

また、昨年から主流となっているウェブからの脅威が継続的に発生。換金性の高い情報が狙われており、オンラインゲーム関連の情報を狙った不正プログラムが多く発見されたほか、海外ドメインで配布された不正プログラムで国内のユーザーが被害を受けるケースも多く見られた。

さらに今年のトピックとして、偽セキュリティソフト「TROJ_FAKEAV」の流行や、断続的に発生しているSQLインジェクションによる正規サイトの改ざんなどを挙げている。サイト改ざんは、不正プログラムの配布に利用されており、サイトの脆弱性チェックがこれまで以上に重要になると同社では指摘している。

今後もウェブからの脅威は継続すると分析しており、標的型攻撃はもちろん、不特定多数を対象とした攻撃も復活すると予測しており、その典型例ともいえるのが無差別にウェブ改ざんを行う不正プログラムだとして、広く注意を呼びかけている。

同社がまとめた2008年のウイルス感染被害のランキングは以下のとおり。

1位:MAL_OTORUN
2位:BKDR_AGENT
3位:JS_IFRAME
4位:MAL_HIFRM
5位:TROJ_GAMETHIEF
6位:TSPY_ONLINEG
7位:TROJ_LINEAGE
8位:TROJ_VUNDO
9位:TROJ_RENOS
10位:TROJ_CABAT

(Security NEXT - 2008/12/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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