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岐阜信金、マイクロフィルム約1万5000枚を紛失 - 顧客数の特定できず

岐阜信用金庫において、顧客情報を記録していたマイクロフィルム1万5624枚が所在不明になっていることがわかった。わかっている109枚だけでも約8万6000人分の個人情報が記録されていた。

業務委託先で関連会社であるぎふしんコンピュータサービスにおいて、3月28日に同金庫の顧客情報を記録したマイクロフィルムの紛失が判明し、さらに保管状況を調査したところ明らかになったもの。

ぎふしんコンピュータサービスでは、正本となるマイクロフィルム109枚が所在不明で、28支店約8万6000人分の情報が含まれる。さらに同金庫では75支店において副本1万5115枚を紛失しており、記載されている顧客情報の件数は不明だという。

記録されていたのは顧客名寄元帳、当座勘定照合表、普通預金元帳、手形貸付元帳など預金や融資に関する資料で、ぎふしんコンピュータサービスでは7種類、同金庫では26種類に及び、顧客名や住所、電話番号、生年月日、口座番号、取引金額、預金残高、融資金残高などが含まれる。

今回の紛失について顧客からの問い合わせなどもなく、同金庫では、誤って廃棄した可能性が高く、個人情報が漏洩する可能性は低いと同金庫では説明。また調査結果の公表まで約7カ月かかったことについては、1974年当時のものを含め約300万枚と調査対象が広範囲にわたったためと釈明している。

同金庫では、紛失した顧客情報が膨大であり関連する顧客の特定することも困難として、問い合わせ窓口を設置し、対応にあたっている。

(Security NEXT - 2008/10/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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