ウイルス・スパイウェア情報


G DATAインタビュー(1) - 「犯罪者もスペック重視」日本が狙われる理由

ドイツといえば、自動車産業など有名な工業国でGDPは日本に続く第3位。音楽や料理、サッカー、哲学など日本にも馴染み深い国だ。そんなドイツ発のセキュリティメーカーがある。「G DATA Software」だ。

日本国内向けに同社のセキュリティ対策ソフトがはじめてリリースされたのは2006年。翌2007年に日本法人が誕生したばかりだ。セキュリティ以外のソフトも手がけており、むしろ同社が開発する「DaViDeo」の方が国内デビューは早く、こちらの方がピンとくるユーザーもいるかもしれない。

しかし、同社の生い立ちは1985年と古い。ルール工業地帯にあり、サッカーの小野伸二選手により日本でも良く知られるボーフムに設立されている。1987年にアタリ向けにウイルススキャナを世界ではじめて開発するなど、長い歴史を持つ。ドイツをはじめ、ヨーロッパを中心に展開しており、ドイツ市場では約3割のシェアを占めている。

今回、来日中である同社取締役であるDirk Hochstrate氏にインタビューの機会を得た。日本国内ではあまり知られていないドイツの状況や今後の予測など貴重な話を聞くことができた。


■Security NEXT:ドイツにおけるウイルス対策の状況はどうか

Dirk Hochstrate氏(以下H氏):ウイルス感染の記事が雑誌で毎号特集が組まれており、それが数年にわたり続いている。ユーザーもノウハウが蓄積されており、正確に調べた数値ではないが、8割ぐらいのユーザーがセキュリティ対策をを行っている。

■ドイツから見て日本のウイルス市場をどう見るか

H氏:Winnyの暴露ウイルスなど流通しているが、ドイツでも同様にファイル共有ソフトが広がり、同様の状況が生まれている。日本が特別とは考えない。

日本の特徴をひとつ挙げるとすれば、ハイスペックなPCが流通しており、そうした機種への購買意欲が高いことだ。こうしたハイスペックPCは犯罪者に好まれ、狙われやすい。ウイルス対策ソフトが未導入だったり、品質が低いソフトが導入されていた場合、被害を受けることになりかねない。

■セキュリティソフトは多数リリースされているが、G DATAの最大の特徴は何か

H氏:品質へのこだわりだ。具体的には、異なったアルゴリズムを用いるダブルスキャンエンジンを採用するなどこだわっている。また、検知率など第三者機関から継続的に高い評価を得ている。

日本では友人の紹介やベストセラーで製品を選ぶユーザーが多いようだが、ヨーロッパでは第三者機関の評価を元にソフトウェアを購入するのが一般的だ。8割から9割のユーザーがそのようにソフトを購入している。

■セキュリティソフトは、乗り換えるのは手間がかかる。日本では1度導入すると、そのまま使い続けるユーザーも多い。ドイツのユーザーは頻繁にソフトを変えているのか

H氏:ドイツでも同様の傾向はある。しかし、意識の高いユーザーは、レビューなどを元に買い換えるケースもある。

■「セカンドオピニオン」として利用できるソフトがあれば比較しやすいと思うが

H氏:常駐しないなど、一部機能が欠けるのであれば、セキュリティを高める効果があると思えない。そのため今のところリリースは考えていない。

次ページへ

(Security NEXT - 2008/05/26更新)

本サイトの記事、図版等の無断転載を禁止します。



セキュリティ、個人情報保護のニュース サイト「Security NEXT」のトップページへ
[PR]