ネットバンキングによる不正引出の被害 - 半年で昨年件数を上回る
2007年度前期に発生したインターネットバンキングの不正引き出しの被害件数が、昨年1年間に発生した被害件数をすでに上回っていることが金融庁のまとめによりわかった。
同庁によれば、7月から9月までの2007年度第2四半期にネットバンキングにおいて発生した不正引き出し被害は69件。前四半期の68件からほぼ横ばいだが、昨年と比較すると依然高い水準で推移している。
2007年度前期の被害件数はあわせて137件となり、わずか半年で2006年度の被害件数である103件を大きく上回った。総被害額についても約1億5400万円と昨年1年間の被害額約1億900万円をすでに超えている。
一方、平均被害額は第1四半期の約129万円から約96万円へと減少傾向を見せた。2006年度の平均被害額である約106万円を下回る結果となったが、前四半期の被害が大きかったため、2007年前期の平均被害額は約112万円となっている。
不正引き出しの被害は主要銀行に集中しており、地方銀行や第二地銀、信金などにおいて被害の報告はなかった。被害の補償については、21件中15件に対して補償が行われており、6件は補償対象外。残り48件については調査検討中となっている。
同庁では、偽造キャッシュカードや盗難キャッシュカードなどについも同様に不正引き出しの調査を実施しているが、いずれも発生件数ベースでは昨年度中より減少傾向を見せており、インターネットバンキングの被害の増加と対照的な結果を示している。
(Security NEXT - 2007/12/07 )
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