Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

WPADのドメイン解決にMITMの脆弱性 - MSがアドバイザリ

マイクロソフトは、WindowsでWPADサーバのホスト名を解決する際、脆弱性が存在するとしてアドバイザリを公表した。

同社のアドバイザリによれば、DNSサフィックスに第3レベル以上の深い階層で始まるドメイン名を登録し、「ウェブプロキシ自動発見(WPAD)」を利用した場合、WPADサーバが検知されないと、DNSサーバが上位レベルドメインで解決を試行するため、利用者が予期せぬドメイン名で解決される可能性があるという。

そのため、悪質なユーザーがWPADサーバを立ち上げた場合、通信経路に介入する「マンインザミドル攻撃」の被害を受ける可能性がある。マイクロソフトでは、この問題について12月4日の時点でゼロデイアタックの報告は受けていないという。同社では調査を進めており、必要に応じてパッチの配布を行うことを示唆している。

DHCPサーバーの構成でプロキシサーバーを指定している場合やIEでプロキシサーバーを手動で設定している場合、組織で信頼済みWPADサーバを使用する場合は脆弱性の影響を受けない。

Webプロキシ自動発見 (WPAD) の脆弱性により情報漏えいが起こる
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/945713.mspx

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

(Security NEXT - 2007/12/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信で横断幕掲示応募者のメアド流出 - 飯塚オートレース場
WordPress向けプラグイン「InstaWP Connect」に脆弱性
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
LINEヤフーに再度行政指導 - 報告受けるも対応や計画不十分
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
小学校で保護者や教職員の口座番号含むUSBメモリを紛失 - 東村山市
従業員メルアカに不正アクセス、スパム踏み台に - 組込機器メーカー
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
AIシステムの安全な実装運用に向けたガイダンスを公開 - 米政府ら
検索用目録と誤って個人情報含むファイルを誤公開 - 新潟県